2018年12月16日
Ubuntuのデスクトップを使ってみる
UbuntuServerを入れていたHPのノートPCに『Ubuntu 18.04 LTS』をインストールする。
但し、以下の制約条件を設ける。
1.使うときだけ電源を入れたいので、WakeOnLanで起動する
2.ノートPCのふたを閉めたまま運用する
3.WindowsのリモートデスクトップまたはSSHでアクセスする
【OSのインストール】
「最小インストール」を選択
【インストール後の設定】
1.固定IPアドレスに変更
「設定」→「ネットワーク」→有線の設定ダイアログ→「IPv4」タブで『自動(DHCP)』を『手動』に変更し、IPアドレス等のネットワーク設定を行う。
ついでに「IPv6」は『無効』にする。
2.rootパスワードを設定し、必要なパッケージを導入
$ sudo passwd root [Enter]
でパスワードを設定した後、rootになって
# apt install vim ethtool net-tools openssh-server xrdp [Enter]
3.ふたを閉じてもスリープに入らないように設定
# vi /etc/systemd/logind.conf [Enter]
↓
『HandleLidSwitch=ignore』を追記
4.WakeOnLan対応
# ifconfig [Enter]
でNIC名を確認…うちの環境では「enp67s0」
# vi /etc/rc.local [Enter]
----------------(ここから)----------------
#!/bin/bash
ethtool -s enp67s0 wol g
----------------(ここまで)----------------
# chmod 755 /etc/rc.local [Enter]
# crontab -e [Enter]
----------------(ここから)----------------
@reboot /etc/rc.local
----------------(ここまで)----------------
5.Windowsからリモートデスクトップ接続できるように設定
# vi /etc/xrdp/xrdp.ini
↓
『new_cursors=true』を『new_cursors=false』に変更
# vi /etc/xrdp/sesman.ini [Enter]
↓
『FuseMountName=thinclient_drives』を『FuseMountName=.thinclient_drives』に変更
# vi /etc/polkit-1/localauthority/50-local.d/xrdp-color-manager.pkla [Enter]
----------------(ここから)----------------
[Networkmanager]
Identity=unix-user:*
Action=org.freedesktop.color-manager.create-device
ResultAny=no
ResultInactive=no
ResultActive=yes
----------------(ここまで)----------------
# vi /etc/polkit-1/localauthority.conf.d/02-allow-colord.conf [Enter]
----------------(ここから)----------------
polkit.addRule(function(action, subject) {
if ((action.id == "org.freedesktop.color-manager.create-device" ||
action.id == "org.freedesktop.color-manager.create-profile" ||
action.id == "org.freedesktop.color-manager.delete-device" ||
action.id == "org.freedesktop.color-manager.delete-profile" ||
action.id == "org.freedesktop.color-manager.modify-device" ||
action.id == "org.freedesktop.color-manager.modify-profile") &&
subject.isInGroup("{group}")) {
return polkit.Result.YES;
}
});
----------------(ここまで)----------------
# exit [Enter]
$ cd [Enter]
$ vi .xsessionrc [Enter]
----------------(ここから)----------------
export GNOME_SHELL_SESSION_MODE=ubuntu
export XDG_CURRENT_DESKTOP=ubuntu:GNOME
export XDG_DATA_DIRS=/usr/share/ubuntu:/usr/local/share:/usr/share:/var/snapd/desktop
export XDG_CONFIG_DIRS=/etc/xdg/xdg-ubuntu:/etc/xdg
----------------(ここまで)----------------
※ノートPC側でログインしている場合、Windowsからリモートデスクトップでログインできない点に注意!
なお、接続時のSessionは『Xorg』を選択。
投稿者 masatsu : 01:12 | コメント (0)
2018年07月12日
Ubuntu Server 16.10でWakeOnLan
UbuntuではBIOS設定だけでWOL(WakeOnLan)が実現できると思ったら大間違いです。
# ethtool enp67s0 | grep Wake-on [Enter]
(enp67s0はネットワークインタフェース名)
上記コマンドを叩いて、『Wake-on: d』と表示されればWOLは無効になっています。
(『Wake-on: g』ならば有効)
これをWOL有効にするには
# ethtool -s enp67s0 wol g [Enter]
を打てば良いのですが、シャットダウンするとまた無効状態に戻ります。
なので、自動起動スクリプトにしたいわけですが、「rc.local」は使えません(てか、存在しません)。
まず、スクリプトファイルを作成します。
# vi /etc/rc.local [Enter]
----------------(ここから)----------------
#!/bin/bash
ethtool -s enp67s0 wol g
----------------(ここまで)----------------
パーミッションを変更します。
# chmod 755 /etc/rc.local [Enter]
それをcronで起動します。
# crontab -e [Enter]
----------------(ここから)----------------
@reboot /etc/rc.local
----------------(ここまで)----------------
なお、systemdのサービスファイルを記述するのが面倒で、cronを使ってます(^-^;)
投稿者 masatsu : 01:13 | コメント (0)
2018年03月29日
Ubuntu Serverのインストール
以前Alpineを入れていたHP社製ノートPCに、今度はUbuntuを入れてみました。
isoファイルをダウンロードするのは時間がかかるので、「日経Linux」の付録DVDを使います。
しかし、少し古いDVDだったため、本来ならしなくても良い苦労をするはめに…。
まぁ、その部分を備忘録的に残しておきましょう。
・OS:Ubuntu Server 16.10(64ビット版)
・CPU:Atom N450 1.66GHz
・メモリ:2GB
インストール自体は問題なく終了し、LAMP環境を構築しました。
【追加設定】
1.ノートPCなので、常にふたを閉めて運用しますが、以下の設定を行わないとスリープに入ってしまいます。
『/etc/systemd/logind.conf』に『HandleLidSwitch=ignore』の一文を記述
2.IPアドレスを固定にします。
『/etc/network/interfaces』を修正しますが、なぜか「eth0」って名前じゃないんだよな…、まぁ良いけど。
3.aptコマンドで使用するリポジトリが見つからないので、以下のコマンドを実行します。これ重要!
# cp -p /etc/apt/sources.list /etc/apt/sources.list.org [Enter]
# sed -i -e 's/jp.archive.ubuntu.com\|archive.ubuntu.com\|security.ubuntu.com/old-releases.ubuntu.com/g' /etc/apt/sources.list [Enter]
# apt-get update [Enter]
4.TensorFlowのためにAnacondaを入れます。
# wget https://repo.continuum.io/archive/Anaconda3-5.1.0-Linux-x86_64.sh [Enter]
# bash Anaconda3-5.1.0-Linux-x86_64.sh [Enter]
5.機械学習(ディープラーニング)を勉強するために、TensorFlowをインストールします。
# conda create -n tensorflow python=3.5 [Enter]
# source activate tensorflow [Enter]
# export TF_BINARY_URL=https://storage.googleapis.com/tensorflow/linux/cpu/tensorflow-0.9.0-cp35-cp35m-linux_x86_64.whl [Enter]
# pip install --ignore-installed --upgrade $TF_BINARY_URL [Enter]
# pip install --upgrade pip [Enter]
# source deactivate [Enter]
ちなみに、base環境はPython3.6ですが、tensorflow環境のほうはPython3.5にしています。
機械学習自体については、ゆっくり勉強していきますかね。
投稿者 masatsu : 18:20 | コメント (0)
2016年10月17日
新サーバ構築
現在、我が家で稼働中のサーバは4台…(ラズパイ以外は全てノートPC)。
メインの公開Webサーバ(兼メールサーバ)のほかに、ファイルサーバやWebアプリテスト環境、あとラズパイがあります。
・公開Webサーバ…『CentOS 6.4』
・ファイルサーバ…『NAS4Free』
・テスト環境…『CentOS 5.2』
・ラズパイ…『Raspbian』
なお、クライアントは3台…。
メインのデスクトップPCとサブのノートPC、タブレット端末があります。
・デスクトップPC…『Windows7』
・ノートPC…『Windows7』
・タブレット…『Windows10』
Windows7のノートPCの使用頻度が低いので、サーバ転用しようかな?…と思ったのですが、こいつには開発環境が色々入っているため(もしもの時のために)置いておきたい。
そこで新たなPCを購入しました。
…って言っても中古ですが(^^;)
NEC『VersaPro VY10A/M-5』
・CPU…Core2DUO 1.06GHz
・メモリ…2GB
・HDD…120GB
・光学ドライブ…DVD-R/RW
・NIC…有線及び無線
が送料込みで、約4千円。
お買い得なのは、OSが入っていないからです。
このノートPCに、日経Linux2016年10月号の付録DVDから「Ubuntu Server 16.04」をインストールしてみました。
インストール時にSSHとLAMPパッケージを選択したので、OpenSSH、Apache2.4、MySQL5.7、PHP7が入りました。
驚いたのは、その際rootパスワードを設定しないこと。
sudoでroot操作は可能ですが、最初に作成した一般ユーザのパスワードを使います…変なの(笑)
1.気持ち悪いので、まずはrootパスワードの設定。
$ sudo passwd root [Enter]
2.サーバなのでノートのふたを閉めた状態で稼働させますが、一定時間後にスリープに入ります。
そこで、スリープしないように設定。
# vi /etc/systemd/logind.conf [Enter]
『HandleLidSwitch=ignore』
の一文を追加で記述
3.vsFtpdをインストールしようと思い、
# apt-get install vsftpd [Enter]
を実行しようとするも、lockファイルがどうとかこうとかでエラーになります。
少し悩みましたが、なんてことはない…。
$ sudo apt-get install vsftpd [Enter]
でOK!
rootにsuしてから実行するとエラーになるとは、よく分からんOSだ。
ちなみに、これ以降はrootユーザでapt-getできるようになりました(最初だけsudoが必要?…んー、分からん)。
…
この「Ubuntu Server」はDebian系だけあって、(CentOSとは違って)最新バージョンのソフトが入ります。
そこが面白そうでもあり、難しそうでもありますね(^-^)
投稿者 masatsu : 10:50 | コメント (0)
2006年09月14日
キーアサインの問題
LOOXのUbuntuだが、プログラムを組む目的で使っていなかったので、今まで気付かなかった大問題が発覚した(って、遅っ)。
キーボードから大カッコ閉じる( ] )や中カッコ閉じる( } )が入力できん。
つまり、「む」という文字がプリントされているキーが、きかない・・・(というか、バックスラッシュやアンダースコアが入るので、キーアサインがおかしいようだ)。
本来のバックスラッシュのキーもあるのに、同じ役割のキーは2個もいらんっちゅうねん。
/etc/X11/xorg.conf
の中の
Option "XkbModel" "pc105"
を
Option "XkbModel" "jp106"
に変更したら直った。
簡単な変更なのに、この解決法に到達するまで1時間くらいかかった(笑)。
投稿者 masatsu : 20:00 | コメント (0)
2005年12月31日
apmdでサスペンドOK
acpi関係のパッケージを削除してapm関係のパッケージを入れたが、なぜかうまくapmdが動かなかった。
しかし、分かってしまえば簡単なことで、下記の変更をするだけでOKだった。
/boot/grub/menu.lst
の中の
kernel /boot/vmlinuz-2.6.12-10-386 root=/dev/hda1 ro quiet splash
の後ろに
apm=on acpi=off
を追加して、再起動。
これでカバークローズでサスペンドするようになった。
投稿者 masatsu : 19:30 | コメント (2)
Ubuntuの設定
以前、インストールしたときも思ったが、何で日本語入力環境をデフォルトで入れないのか。
まずは、SynapticのリポジトリにUniverseとMultiuniverseを追加。
で、Cannaとuim関係のパッケージを入れて、日本語入力が可能になった。
次に、acpi関係を完全削除(電源管理は、apmdがインストールされているのでacpiはいらん)。
あと、longrunをインストール(longrunがパッケージ化されているのは、素晴らしい)。
ここで(念のため)いったん再起動。
ところがapmdを起動できない(No APM support in kernel)。longrunも[/dev/cpu/0/cpuid]が無いということで動かない。
apmdは一度完全削除した後、再度インストールしてみるが、やはりダメ。
longrunのほうはソースを入手し、その中のMAKEDEV-cpuid-msrを実行することで動くようになった(多分、動いていると思うが、いまいちよー分からん)。
しかし、再起動するとcpuidが消えるので、このファイルを/etc/init.dにコピーして、
# cd /etc/init.d
# update-rc.d MAKEDEV-cpuid-msr defaults 99
とすることで、毎回起動時に実行するようにした。
apmdはDebianならば問題なく動くのに、Ubuntuは(Debianベースなのに)ダメなのか。
acpiでも良いんだが、サスペンドがうまく動かないんだよな(単に設定の問題かもしれんが)。
投稿者 masatsu : 00:27 | コメント (0)
2005年12月30日
LOOXにUbuntuを
LOOX S5/53へのLinuxインストールだが、今度はUbuntu5.1を試してみた。
別マシンでインストール後、LOOXにハードディスクを移植し起動してみるが、CUIのログイン画面は出るが、Xをスタートできない。
色々苦労したので、手順を記す。
まずは、rootパスワードを設定する。
$ sudo su
(ここでパスワードはユーザパスワード)
# passwd
(ここでrootパスワードを設定)
次にXをコンフィグする。
# dpkg-reconfigure xserver-xorg
(ここで出てくるメッセージは日本語が文字化けしている。何となく推測しながら、基本的にはそのままEnterキーを押していく・・・但し、VRAM容量は4096を入力)
/etc/X11/xorg.conf
が新たに作成されるはずなので、その中の[Monitor]セクションに
ModeLine "1024x512" 69.65 1024 1056 1216 1408 512 520 526 562
を追加。
HorizSyncの値を30-64、VertRefreshの値を50-100に変更。
さらに、[Screen]セクションのサブセクション[Display]のModesの値を全て[1024x512]に変更する。
上書き保存したら、
# xinit
で確認してみる(ダメなら[Ctrl+Alt+BackSpace]でCUIに戻る)。
# startx
でGNOMEが起動すれば成功!
投稿者 masatsu : 15:13 | コメント (0)
2005年10月22日
はやりのUbuntu
持ち歩き用の富士通ノートPCにFedoraCore4を入れてWindows2000とデュアルブートにしていたが、あまり面白くないので、今流行のUbuntuを入れてみた。
インストール用のCDが1枚で、Synapticも入っていることから、印象としてはVineに近い(RPM系ではなく、dev系だが・・・)。
しかし、勝手にXやGNOME、OpenOffice等をインストールするので、あくまでもクライアント向けという感じ(もちろん、サーバとしても使えるが・・・)。
あと、Debianは膨大なパッケージ数を誇るが、Ubuntuのパッケージは(標準では)多くない。
Synapticの設定にUniverseを追加するのは必須か。
まぁ、サーバ機のOSとしてはどうかと思うが、クライアント用としてはなかなか良いよな。