« Windows7ProをWindows10Proにバージョンアップ | メイン | LinuxBeanの続報 »
2020年01月19日
WindowsタブレットにLinuxBeanをインストール
かなり昔に中古で購入したNECの「VersaPro VZ-E」には元々Windows7Pro(32ビット版)が入っていて、これをWindows10にバージョンアップして使っています。
このバージョンアップ、CreatersUpdate(Ver.1703)まではアップできたのですが、なぜかそこから上がりません(1709→1803→1809→1903→1909)。
別に1703のままでも問題はないのですが、なんか負けた気がする(笑)のと、32ビット版ではせっかくの4GBメモリが生かせない…ってことでLinuxを入れてみます。
懸念としてはタブレットなのでタッチパネルを認識するか?ですが、これはカーネルが新しければ問題なく動きそうです。
候補のディストリビューションとしては『Linux Mint』や『Linux Bean』などの軽量なものが良いですね(Puppy等のようにあまり軽量すぎても、無線LANとかタッチパネルで問題が出そうなのでこの辺が妥当かな?)。
まずはMintの19.2MATEを試してみます。
Live起動の時点でタッチパネルが大丈夫そうなので、SSDにインストール(但し、一応Windowsは残しておきましょう…つまり、デュアルブートにします)。
64GBのSSDのうち、10GBをLinux領域にします。
インストール自体は問題なく完了し、Synapticで「xinput-calibrator」も導入します。
ところが、ここで問題が発生!
ターミナルから
$ xinput_calibrator[Enter]
でタッチパネルのキャリブレーション(調整)しようとしたら、起動はするのですが4つのポイントのうち、最後の4点目だけが失敗します。
何度試しても調整が完了しません。
MATE版じゃなくてXfce版だったらOKかもしれませんが、もう面倒くさい(笑)
…ってわけで第2候補のBean(14.04)を入れてみます。
Live起動でタッチパネルが動作するのを確認してからSSDへインストール。
ターミナルから
$ ubiquity gtk_ui --automatic[Enter]
を入力してインストールを開始(デスクトップアイコンからではインストーラが起動しなかった…)。
パーティションについてはMintをインストールした領域に上書きします。
OS自体のインストールは全く問題なく終わり、(無線LAN接続後)Synapticで「xinput-calibrator」「onboard」「onboard-data」の3つをインストールします。
ターミナルから
$ xinput_calibrator[Enter]
を実行。
4つの点をスタイラスペンでタッチしていくと…一発で成功!
Section "InputClass"から、"EndSection"までをコピーしてLeafpadに貼り付けて(Leafpadはsudoで起動します)、「/usr/share/X11/xorg.conf.d/」に「99-calibration.conf」というファイル名で保存。
んで、再起動(念のため、OS自体を再起動)。
タッチパネルの調整は完璧です。
ソフトウェアキーボードに関しては、onboardのインストールで勝手にメニュー登録されたので、それを選択するだけ(ターミナルから起動する必要はありません)。
あと、インストール時にはUSBのマウスとキーボードを接続していましたが、実運用ではマウスもキーボードも外しています。
使っていけば問題点も出てくるかもしれませんが、今のところ大丈夫かな?
唯一の問題点は、ブート時のGRUBメニューでタッチ操作がきかないので、リストの先頭しか選べないこと(Linuxが起動)。
なので、Windowsを起動したければキーボードを繋げなきゃいけない…(笑)
投稿者 masatsu : 2020年01月19日 12:41