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2017年12月30日

Alpineサーバを構築

Windows7で使っていたノートPC「HP mini5102」にAlpine Linux 3.6.2を載せてみました。
CPUはAtomN450の1.66GHzと非力ですが、メモリは2GB搭載していますので、Alpineには十分過ぎです。

ちなみにAlpineを選択したのは、今はやりのDockerコンテナとして使うため…。
もっとも現状ではDocker上でデーモンを動かしてないのですが…(^-^;)

まずダウンロードしたISOイメージをCD-Rに焼いて、そこから起動。
rootでログイン(パスワード無し)した後、

# setup-alpine
でハードディスクにインストールします。

(注意点)
・最初のキーボード選択は「jp」
・インストール先のハードディスク選択(Which disk)では「sda」
・ディスク構成(How would you like to use it?)では「sys」
を入力すること。

インストール後、
# shutdown -h now
で電源OFFしようとしたらエラーに(^-^;)

# poweroff
が正解でした。

CD-Rを抜いてからあらためて起動後、ネットワーク設定を固定IPアドレスに変更します。
# vi /etc/network/interfaces

iface eth0 inet dhcp
をコメントアウトして、
iface eth0 inet static
の下にaddress、netmask、gateway、hostnameを記述するだけです。

次に、パッケージをインストールしてみます。
パッケージ管理はapkです。

# apk search ○○ … 検索
# apk add ○○ … インストール(installではなくadd)
という感じで、割と簡単です。

これを自動起動させたいのですが、chkconfigはありません。
# rc-update add ○○ default … 自動起動登録

なお、手動起動は
# /etc/init.d/○○ start
でも良いのですが、
# rc-service ○○ start
のほうが簡単ですね。

あと、起動状態表示もpsコマンドではなく
# rc-status
が便利です。

一応、apache2とmariadbとvsftpdとphp5を入れてみたのですが、mariadbとvsftpdは引っかかるポイントがあります。

# apk add mariadb mariadb-client
# rc-update add mariadb default

の後、rebootしてみましたが、MariaDBが起動していません。

# /etc/init.d/mariadb setup
を最初の1回だけ実行することが必須でした。

vsftpdのほうは、

# apk add vsftpd
# rc-update add vsftpd default
# rc-service vsftpd start
で起動はするものの、FFFTPから接続することができません。

# vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf
で末尾に

seccomp_sandbox=NO
allow_writeable_chroot=YES

の2行を追加しなければなりません。
てか、それだけです(^-^;)
CentOSベースでvsftpdを動かす場合、この記述は必要ないので、調べるのに少し手間取りました。

Docker検証用に構築したサーバですが、現状では単なる軽量Linuxとして動いているだけ…。
まぁ、良いか。

投稿者 masatsu : 01:07 | コメント (0)